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地獄のホテル研修!?MRのキツい研修の中身を教えます

「MRの研修って何してるの?」

MR志望の就活生や、内定者はそんな素朴な疑問を持っているかもしれません。新生活に不安を感じている方も多くいると思います。

もしかしたら、理不尽な研修を強いられたり、就業時間を無視したスケジュールを組まれていたり。あるいはコワモテの先輩に怒号をぶつけられたりするんじゃなかろうか・・・など。そんな漠然とした不安を抱える人もいるかもしれません。

結論から言うと、そんなことはありません。むしろMR研修は、綿密に組まれたカリキュラムに則って実施されます。期間が半年間も研修がある業種なんてめずらしいと思います。

では具体的にどんな内容なのか?まずは全体概要を以下にまとめてみました。

MR研修とは?全体像まとめてみた

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主だった研修について書き出してみました。企業ごとでも少しずつ違いますが、まず大きく2つ、新人研修と継続研修に分かれます。

ざっくり言うと、新人研修は1年目の、継続研修は2年目以降のMRのためのものです。前者はMR認定試験対策を含めた医療業界のお勉強です。後者は実際の現場で使う知識やスキルをメンテナンスすることを目的としています。

継続研修についてはまた別の記事に書きますので、ここでは新人研修の①から⑥までを紹介しますね。

MR研修はなぜ半年間行なわれるのか

まず全体的な話からすると、MRの研修は約半年間実施されている会社が多いです。なぜかというと、「MR教育研修要綱」というもので履修時間が定められているからなんですね。

「第2条 要綱第7条第2項の規定に基づくカリキュラムは次のとおりとする。 導入教育の教育研修科目及びその教育研修 標準時間 (1) 基礎教育 医薬品情報 標準70時間、 疾病と治療 標準150時間、医薬概論 標準 80時間、必須総時間 300時間以上・・・」

と、なんやかんや書いてありますが、要するに半年間くらいは勉強してね、その上で12月のMR認定試験合格してね、そしたらMRとして認めてあげるよー、てな感じです。

また、4月に入社した同期同士で一箇所に集まり、缶詰めになって研修を実施します。
大抵、ホテルや研修施設を借りて、そこに同期全員でホテル暮らしをしながら実施しています。まさに同じ釜の飯を食った仲になる、というわけですね。

以上を踏まえて①から⑥について各研修の業界の平均的なスケジュールと併せて紹介します。

MR研修:①導入研修

導入研修の時期は、4月~6月です。内容は基礎教育の土台です。MRを志す人の中には薬学部を出ている人もいれば、文系の人もいます。そのため入社時点での薬や医療業界に関する知識にものすごい個人差があるんですね。

なのでMRとして最低限知っといてね、お医者さん薬剤師さんと話すときに知らないとまずいよってことについて、ここでしっかり学んでいくわけです。

ではそれを誰が教えるかというと、実は外部の業者に委託するケースがほとんどです。企業によっては自社で教育することもあるみたいですが、餅は餅屋という考えが主流みたいですね。

ちなみにその外部業者のほとんどは「薬ゼミ」にまかせているみたいです。薬ゼミといえば、薬学部で知らない人はいないほど有名な予備校です。実際には薬学ゼミナールのYTL事業部というところが導入研修やMR認定試験対策などの講義を受け持つみたいですね。

MR研修:②製品研修

製品研修の時期は、6月~8月です。製品研修では、実際に扱う製品について学んでいきます。そもそも自社が何を売っているかをわかっていない営業さんは話にならないですよね。

MRはいわば製薬企業の営業ですから。ですからここで自社品や競合品との違いについてしっかりと学んでいきます。製品情報を過不足なく医師に伝え、安全に患者さんまで届けるのがMRの仕事です。

この研修では導入研修と異なり、外部に頼むことはほとんどありません。理由は自社品は社外秘のオンパレードですから、外部に委託するわけにいかないんですよ。

蛇足ですが、例えばコカコーラ社はコーラの原液の作り方をほとんどの社員が知らないそうです。噂では、知っているのは上層部もしくは工場長だけで、要するに長く勤めないと知ることができないそうです。それと同じで、簡単に企業秘密を社員以外にはまかせられないですよね。

すみません、かなり話がそれましたが、つまりはここで具体的な企業の医薬品についてのアピールポイントや、安全性情報について学び、同時に伝え方も学んでいきます。それが③のプレゼンスキル研修につながっていきます。

MR研修:③プレゼンスキル研修

プレゼンスキル研修の時期は、4月~8月です。プレゼンスキル研修のやり方は、企業ごとでかなりまちまちです。

外部からプロを呼んで研修するところもあれば、研修期間中、毎日のように朝か夕方に3分間スピーチをさせたり、あるいはグループに分かれ、模造紙を使ってグループワークの結果を同期全員の前で発表したりと様々です。

MRは医師に限られた時間で伝えたいことを伝えなければなりません。面談にしろ、説明会にしろ、それをうまく表現できるようになる必要があります。

また現場に近い話で言えば、病院で薬が採用されるかどうかは説明会のクオリティにかかっていると言っても過言ではありません。たとえどんなにいい薬であっても、それを実際に使う医師にその良さが刺さらなければ、結局患者さんに薬が届くことはないのです。現場に出てもプレゼンスキルを研鑽することがMRは常に求められています。

MR研修:④マナー研修

マナー研修の時期は、4月です。マナー研修は上記3つに比べ、研修自体は短時間で修了することが多いです。1日2日で終わる企業もあるんじゃないでしょうか。

理由は、マナーはその日1日で身につくものではないからです。そのため研修冒頭に実施し、研修期間中それを意識して生活をさせるようカリキュラムを組む企業が多いです。
MRの礼儀については別の記事で書きますので、ここではそういうものがあることだけお伝えしておきます。

MR研修:⑤OJT

OJTの時期は、8月、9月です。OJTとは、On-the-job Training。職場内研修のことです。MRの基礎教育においては現場の先輩との同行を指します。

現場を見るとてもいい機会ではありますが、新卒社員からすれば知らない土地、初めて会う先輩方、知識とマナーは研修で学んだばかり。そんな不安でいっぱいの自分を見られるわけですから、楽しいと思えるのは少数派でしょう。

まぁ、先輩社員からすれば、何か間違いが起きてもいいような仲良しドクターのところにしか連れて行かないんですけどね。

しかし、先輩社員にとってもフレッシュマンと接し、自分の成長を知るいい機会ですから、会社全体でみたときにOJTはとても理にかなった研修方法だと言えます。

大体1日か2日同行し、次の日に研修会場に帰るというのが一般的です。ときどきそのどちらかの夜に歓迎会を開いてもらいそこで飲み会のマナーを学ぶこともあるようです。

また、企業によっては8、9月に配属が決まり、先輩と同行しながらそのまま担当を引き継ぐところもあるようです。

MR研修:⑥MR認定試験直前対策研修

直前対策研修の時期は、10月〜12月です。MR認定試験対策を指します。これは上記の5つとは違い、MR認定試験に受かるための研修です。

MR認定試験に合格して初めてMRを名乗ることができます。運転免許で言えば、これに受かるまでは仮免許状態なんですね。

10月になればおそらく多くの方が配属地が決まっている頃です。現場に配属したわけですから当然組織によっては早速実績を求められることもあります。だから勉強に向ける時間がこれまでに比べ極端に減っていきます。

それでも12月のMR認定試験は受からなければならないのです。

そのために、いわゆる直前期である10~12月に直前対策研修といって外部の業者に4、5月の内容を総復習してもらうわけです。ここについても自社で実施するところもありますが、導入研修は自社でやってもむしろ直前だけは外部に委託する、という企業もあります。ちなみにこの研修の業者も薬ゼミがシェアトップです。

 

ざっと、書いていきましたがいかがでしょうか。少しでもMR研修を受ける不安を解消できたら嬉しいです。では。

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